【法事の前に説明を】
 「仏事は坊さんの仕事。わしらは来るだけ」という声をよく聞きます。つまり主体性をもって仏事に参詣するということがないわけです。最低でも浄土真宗の仏事がそれでいいはずありません。
 私(住職)は、年忌法要などの法事の時に絶対に必要だと思うことがあります。それは、今から勤まる法事の意味、内容を参詣者に説明することです。
 つまり法事のオリエンテーションです。
 これは誰の年忌法要なのかを参詣者にお知らせするのは施主の仕事ですが、法要の中身の説明は坊さんの仕事だと思います。ゆわゆる「式次第」の公開です。
 さらに、法要の時の注意事項の確認。無意味にしゃべってはならない。携帯電話はマナーモードに。小さなお子さんは、座り続けるのが我慢できないかもしれないから、外に行ってもいいですよ。正座は我慢できるところまでしていただいて、痛くなったら崩してもいいですよ。お茶は法話が終わってからでいいですよ。「正信偈(しょうしんげ)・和讃(わさん)」は声を出して勤めてください。それは勤行本(ごんぎょうぼん)の何ページに書いてあります。
 こういった諸注意を最初に言うと、参詣者はいくぶん楽な気持ちで勤行に参詣できます。特に子どもさんのことと、正座のことは最初に押さえておくべきでしょう。子どもの仏教嫌いは、無意味に自由を奪われることへの拒否反応から始まります。また足の不自由な方、通風や関節炎などで痛い方は、そうとう無理をして正座をしているのです。