――では、今後、仏教は衰退していくのでしょうか?

島田 いや、仏教自体が衰退しているわけじゃありません。仏教自体に対する関心はむしろ強くなっていると思います。例えば、奈良や京都などの寺院に観光に行くでしょう? あれは戦後になってからのことで、戦前はそういう寺は軒並み衰退していたんです。仏像が野ざらしになっているようなことがざらにあったんですよ。

 だから、今求められている仏教と言うのは、生きている人が関わる仏教なんじゃないかと思うんです。仏教の本来の教えは「無常」を説き、現世の栄華の追求の空しさを思うこと。釈迦自身も「生前に死後のことはできない」と説いたとおり、本来は生きている人間のためのものです。だから、「葬式は、いらない」という流れは、全く正しい方向なのではないでしょうか。