インド北部ウッタルプラデシュ州アラハバード高裁は30日、ヒンズー教とイスラム教の間で帰属をめぐって対立していた同州アヨディヤにある聖地について、聖地の3分の2をヒンズー教徒、残りをイスラム教徒に分割所有する判決を下した。AP通信などによると、両教徒は判決を不服として、最高裁に上告する方針。

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 判決言い渡し後、目立った衝突は起こっていないが、今後、双方の過激派グループによる反発が起こる可能性も排除できない。大規模衝突に発展すれば、高度経済成長を続けるインドの投資環境に影響を与える可能性があることから、政治指導者は国民に判決を尊重するよう呼びかけている。

 アヨディヤには、ムガール帝国時代の1528年にモスク(イスラム教礼拝所)が建立された。だが、ヒンズー教徒は、同地はラーマ神の生誕地で、モスク建立前はヒンズー教寺院があったと主張。1950年に同地をめぐる最初の訴訟が起きるなど宗教対立が続いていた。92年12月には、2万人を超えるヒンズー教徒がモスクを襲撃し、宗教施設を破壊。この後、各地で宗教抗争が起こり、2千人以上が死亡したとされている。

 現在、モスク跡にはラーマ神を祭る簡素な寺院が建てられている。ヒンズー教至上主義者らは本格的なヒンズー教寺院の建立を計画している。