俺は死事人
星野泰司
受賞者 喜びの声
大阪の人と街を描きたいと思い続けてきた私にとって、大阪にゆかりのある選考委員の方々が審査するこの賞を受賞することは、一つの夢でもありました。
今作を含めこれまで6作品応募しました。5年前に佳作に選ばれた際、先生方からいただいた、厳しくも的確な選評の言葉を意識して書くように努めた結果が、入賞につながったのだと思っています。
悲しかったり辛
つら
かったりしても、それを笑い飛ばして元気に生きていこうとする人々のように、暗いテーマを扱いながらも、どこかユーモラスで、こっけいで、読みながらニヤリと顔が緩むような作品を書き続けたい。そのことを背景にしながら、僧侶として、文章による伝道活動にも携わっていきたいと考えています。
星野泰司(ほしの・ひろし) 1969年大阪市生まれ。龍谷大を中退後、フリーター生活を経て、仏教の専門学校に学び、32歳で僧籍を取得した。現在は大阪府柏原市の浄土真宗の寺に勤める。2005年、「俺の春」で第17回自由都市文学賞佳作。